栗生流 謡いの源流を訪ねて
参考資料
栗生最後の講 若者講
『栗生の民俗をたずねる会』例会講話要旨
平成十九年四月十九日(木)午後七時
仙台市落合市民センター
⑴ 栗生流小謡集に関する一考察
一、はじめに
「栗生の民俗をたずねる会」の知己会員三名から栗生地域に伝わる「栗生流」小謡について、地縁と能楽観世流門下の視点からの講話依頼を受けたので、ここに承知している範囲で考察し検討をかえた要旨を記述した。考察と検討の対象はシテ方、五流、ワキ方、囃子方及び狂言方とし、能楽関係者の共通認識を基にして記述する。斯界の関係者に設問を受けた範囲において教示の支援を得ている。
二 能楽の構成と能楽における小謡の位置づけ
1 能楽の流儀 四座五流が成立
観世流 観阿弥を流祖として宗家の名は左近
(別紙参照)=結城座
金春流 五流中最古の流儀[四頁に追補記述あり]
(別紙参照)=今春座
宝生流 観阿弥の子連阿弥を流祖として宗家の通り
名は九郎 =保生座
金剛流 孫太郎氏勝を流祖とする =金剛大夫座
喜多流 元和五年、喜多七太夫長能が創流
(徳川五代綱吉が一流を取立)