栗生流 謡いの源流を訪ねて

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厄払いの行事と謡、お囃子、わらべ歌等

厄年

年が改まり、その年「厄年」の人が家族にいると、身内、親戚を呼んでご馳走を食べる習慣があった。その際、謡が必ず三曲供され、「三献」(さんこん)と呼ばれた。演目は、①四海波、②長生、③難波 ④養老 ⑤高砂 などが組み合わされることもあった。「厄年」であれば、「厄払い」「厄除け」などが必要であるはずだが、赤い衿を作って首にかけ、還暦のお祝いのように家族と親族とで飲み食いをしたという。赤い色には、古来より「魔除け」の意味が込められており、赤い衿を以て「厄払い」としたとも考えられる。