栗生流 謡いの源流を訪ねて
栗生流とは
栗生の契約講
謡いの流れ
- コの字型に机を並べる。
- 上座の奥に掛け軸をかける。
- 上座の後ろに机を一本置いて、さんま二匹、お神酒(四合瓶)、ローソク、ごはん一杯
- 塩と水で清め神様を拝んでから席につく。
- 上座は若長三名で座る。長老はその場の講長として中央に座る。
- 講長が「平成○○年山の神講を只今から始めます」と告げる。
- 次に講長が「各組の出席者の報告を願います」と話す。
- 各若長から「○○組○○名中、本人○○名出席、残り○○名は欠席、又は、本日代理で、○○さんが出席しています」と報告する。
- 講長が「只今から議事に入ります。」と告げる。
- 宿前方の若長より本日の経費の賄を報告する。
- 次ぎに講長が議長となって「議事」を行う。
- 宿譲りを行うに当って謡曲(高砂・養老・難波)を三曲歌う。
- 歌い方
- 講員の一人が出だしの部分を歌い、その後に続いて全員で歌う。
- 一曲歌い終わったら、日本酒を盃で最初に当前が飲んで、次に次の宿前が飲む。それを一曲歌うたびに繰り返し行なう。
三曲が終了したら宿譲りを行なう。その仕方は、次の宿に決まっている方が「次回の若者講は、○○が当前として来年三月の第二日曜日、場所は栗生四・五丁目集会所(昔は、○○の家で)において、午後五時から行ないますので出席方、宜しくお願いします。」と挨拶をする。
※接待する側が最初に飲む理由は、「毒見」と称して、この酒の中には毒など入っておりませんので、安全して飲んでくださいと相手に示すことである。 - 会食(接待の方法は当前の方全員で行なう。)
- 講長の指示で、当前の方も飲食できる。
- 最後に、全員で用意した一杯のご飯を分け合って食べる。食べ終わると茶碗にお湯を注ぎ一粒のご飯も残さず食べないと講は終了出来ないとされている。
※自宅で行っていたときは「ならやま」と称して、炊き終わって食べた後、釜にお湯を注ぎ、底に残ったご飯を洗い落とし、それを皆に分け与えて米粒一粒も残さず食べたものである。
平成4年10月4日まで年2回、自宅を持ち回りで実施
(昭和六十年十月二日の三十人分の献立)
飲料の部 | ||
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清酒 | 2升 | 3,740円 |
ビール | 10本 | 3,200円 |
ジュース(500ml) | 20本 | 1,100円 |
魚の部 | ||
煮魚 | 6,800円 | |
生がき | 2キログラム | 4,600円 |
刺身 | 14,000円 | |
さんま | 2匹 | 200円 |
ナルト | 2本 | 180円 |
肉の部 | ||
豚かつ | 5,950円 | |
精肉 | 2,200円 | |
野菜の部 | ||
醤油 | 1本 | 548円 |
酢 | 1本 | 132円 |
こんにゃく | 6丁 | 600円 |
せり | 2束 | 180円 |
きゅうり | 2キログラム | 500円 |
ほうれん草 | 10束 | 750円 |
キャベツ | 2個 | 300円 |
ごぼう | 700円 | |
合計 45,680円 |
この年から自宅で年1回に変更
(平成5年3月14日の23人分の献立)
飲料の部 | ||
---|---|---|
清酒 | 2升 | 3,560円 |
ビール | 10本 | 3,200円 |
ジュース(500ml) | 20本 | 1,400円 |
魚の部 | ||
煮魚(赤魚) | 3,900円 | |
生がき | 2キログラム | 3,000円 |
刺身 | 15,600円 | |
さんま | 2匹 | 200円 |
ナルト | 2本 | 260円 |
塩たら | 1,080円 | |
肉の部 | ||
豆腐 | 10丁 | 800円 |
笹かまぼこ | 1,050円 | |
野菜の部 | ||
醤油 | 1本 | 280円 |
酢 | 1本 | 145円 |
なめこ | 720円 | |
ほうれん草 | 10束 | 1,500円 |
みつば | 340円 | |
米代・記念品代 | 11,055円 | |
合計 48,090円 |
この年から年1回の集会所へ変更
(平成6年3月13日の22人分の献立)
飲料の部 | ||
---|---|---|
清酒 | 2升 | 3,560円 |
ビール | 10本 | 3,200円 |
ジュース(500ml) | 20本 | 1,512円 |
魚の部 | ||
さんま | 2匹 | 294円 |
料理の部 | ||
弁当 | 55,000円 | |
その他の部 | ||
会場使用料 | 2,000円 | |
合計 65,566円 |
掛け軸
清めの水と塩
お供え
謡いの本
講員譲り(親から子へ)
講員の皆さん