栗生流 謡いの源流を訪ねて

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厄払いの行事と謡、お囃子、わらべ歌等

七草

小正月までの新年の行事の中に「七草」がある。栗生の七草は、①せり、②なずな、③人参、④ごぼう、⑤納豆、⑥昆布、⑦大根 だという。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけの座、すずな、すずしろ」という一般的なものとは少し違っている。

これらを「ななくさたたき、なんたたき、とうどのとりのわたらぬうちに、ななくさたたきなんたたき」…と唱えながら、逆さにした臼の上で刻んだ。なぜ、臼の底で刻んだのか不明であるが、栗生では七草粥には餅も入れられたことから、神に供える餅の神聖な力を、七草粥と一緒に取り込もうという気持ちがあったのではないだろうか。